My Private Odyssey

マイ・プライベート・オディッセィ
ダンス・パフォーマンス
クラブ・ガイ&ロニ | 向井山朋子 | タンツマインツ| ヴォルサップ (2014年)
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コンセプト

数々の賞に輝くオランダ&イスラエルの振付家ガイ·ワイツマンとロニ・ハーヴァはドイツのカンパニーのタンツ・マインツ、作曲家デビッド・ドラム、作曲とピアノを手がける向井山朋子、バイオリニスト、モニカ・ジェルミーノとフルート奏者アンヌ・ラ·ベルゲの音楽チームとの共同で「マイ・プライベート・オディッセイ」を制作した。3人のミュージシャンはビデオアーティスト、WERCによるイメージとコ·ファンデンボッシュによるテキストと10人のダンサーともにステージ上に立った。

ガイ&ロニは古典的な名作ホメロスの「オデッセイア」の物語を舞台の旅の出発点においた。彼らはトロイア戦争後、様々な困難を乗り越えながら故郷にかえろうとするイタカの王オデッセウスのヒーロー像の典型ともいえる姿にインスパイアを受け、作品を制作。オデッセウスの旅は困難と不思議な出会い、愛憎にあふれ、自身の中にある闇と向き合いながら、とうとう帰路へつく決心をする。

「マイ・プライベート・オディッセイ」はすべての人間にとっての創造性と忍耐と勇気と挑戦の連続の人生を、旅のメタファーに置き換えている。ダンサーとミュージシャンは舞台のうえで、妨害と矛盾にみちたそれぞれの欲望と戦いながらひとりひとりの旅を表現する。しかし、「故郷イタカ」というとき、ある疑問も生じる。長い不在のあとの帰郷にとって「故郷/家/夫婦」とはどれほどの意味があるのか?

個性的かつ情熱的な的な魅力を持つガイ&ロニの振付手法は慕情とノスタルジーにあふれている。また、一方ですべての視点がある地平の一点に注がれているような描き方の複雑なギリシアの物語をていねいにときほぐし、現代に蘇らせていく。この作品を見た人は、人間にはひとりひとりの人生をたくましく生き、自分が思っていることをはるかにしのぐ何かを成し遂げられるといることができるはずだと勇気づけられるはずだ。旅がどれほど困難に満ち、海がどれほど荒れていようとも。

クレジット

振付:ガイ・ワイツマン
音楽・作曲:デヴィッド・ドラム、向井山朋子
テキスト:コ・ヴァン・ボッシュ
ドラマツルギー:ヴェールレ・ヴァン・オーヴァーループ
生演奏:向井山朋子、モニカ・ジェルミーノ、アンヌ・ラ・ベルジェ
ダンサー:マリア・ブシュエヴァ、アンジェラ・ヘレンダデコー、ソフィコ・ナクケビア
、ティアナ・プレドヴィッチ 、マルク・ボラス、カミーラ・チャペラ、アダム・ペータ
ーソン、イゴール・ポドシアドリ、レイヴィス・セイブライト、ザックリー・チャント
映像: WERC
舞台装飾:アスコン・デ・ナイス
衣装係:スラブナ・マルティノヴィッチ
照明デザイン:ヴィル・フリッケン
音響:マルティン・ラムベイク

主催

制作:クラブ・ガイ&ロニ
共同制作:タンツマインツ、向井山朋子ファンデーション、ヴォルサップ・ファンデーシ
ョン

助成

オランダ舞台芸術財団
フローニンゲン市