End and Beginning
ライティングインスタレーション・コンサート (2020)
向井山朋子
写真 / 操上和美 グラフィックデザイン / シモ・ツェ
End and Beginningは“ハンマーを持つ女性”と渾名を持ち、その師ショスタコーヴィッチに「私が彼女から学んだ。」と言わしめた20世紀音楽史上、最もユニークな作曲家ウストヴォルスカヤ、また同じくロシア生まれの作曲家アレキサンダー・ラスカトフに委嘱した新作を題材としたプロジェクト。
ウストヴォルスカヤ作曲のピアノ+打楽器(棺桶を連想させるような木箱)+8台のコントラバスのための「Dies Irae(怒りの日)」(1973) はその稀有な編成のため演奏の機会を持つのが困難であった。長年協働しているアレキサンダー・ラスカトフに委嘱し、同じ楽器編成(ただし打楽器奏者は11楽器を使い分ける)のための「Bells」(2019) が完成した。
End and Beginningの構想はパンデミックより以前に始まったが、この作品のタイトルは私たちが現在直面している状況を反映することとなった。
「End and Beginning」ツアーでは2020年9月の初演より3公演をそれぞれライブ配信。同じプログラムでありながらロシアの1920年代の映像素材、オランダの風景、ジェンダーレスなパフォーマーをそれぞれ織り込み異なる物語を紡ぐ、意欲的なオンライン・パフォーマンス配信した。
クレジット
コンセプト & ディレクション:向井山朋子
ライトインスタレーション:向井山朋子+レニエ・ファン・ブルムレン
テクニック:遠藤豊
サウンドエンジニア(ライブストリーミング):堤田祐史
カメラ (ライブストリーミング):レニエ・ファン・ブルムレン、 Reinier Zoutendijk
コントラバス:Andrea Dettori
コントラバス:Cody Takacs
コントラバス:Louis van der Mespel
コントラバス:João Marcelino
コントラバス:Dominique Chabot
コントラバス:Goncalo Feijao
コントラバス:Pedro De Elvas Raposo
コントラバス:Quirin van Regteren Altena
打楽器:Niels Meliefste
ピアノ:向井山朋子
ミュージックプログラム
Composition No. 2 ‘Dies Irae’ ー怒りの日(8台のコントラバス、ピアノ、パーカッションのための)ガリーナ・ウストヴォルスカヤ作曲、1973年
‘Bells’ (8台のコントラバス、ピアノ、パーカッションのための)アレキサンダー・ラスカトフ作曲、2019年
共催: Koninklijk Conservatorium Den Haag, Korzo
サポート: オランダ舞台芸術財団 (Fonds Podium Kunsten), Eduard van Beinum Stichting, Ammodo, Prins Bernhard Cultuurfonds, Fonds21, Stichting Dioraphte, & BNG Cultuurfonds
初演
2020年9月16日 Muziekgebouw aan ‘t IJ, アムステルダム(オランダ)